丹波の山

物語り

時を点てる。

〜過去・現在・未来の点を、粛々とつなぎ続けていくこと〜

丹波の山々に秘された奥地・栢原
(現 柏原町)で、
元禄8年(1695年)の昔より、織田家の御殿医として
薬効がある「茶」を扱っていたと伝承される
池畑 九郎兵衛くろうひょうえを祖に、今はその茶を
生業とする。
その歴史の連なりから想う。

お茶を点てている様子

一服のお茶を愉しむことは、
過去から現在に至る時の流れの中で、
きっと未来においても、変わらずに
在り続けるこの国の日常の儀式。

お茶を点てること。
それは、時間や空間を超えた
精神のつながりを感じること。

お茶を味わうこと。
それは、悠久の時の流れを、
有限の自分の時間軸に重ねあわせること。

お茶を点てている様子
丹波の自然
丹波の自然

長い年月を経てなおたゆたう時の面影。
受け継がれた時を、
生業を通して
粛々とつなぎ続けていくこと。

「時を点てる」こと。

丹波の山